POETIC LABORATORY ★☆★魔術幻燈☆★☆

詩と翻訳、音楽、その他諸々

吸血鬼の記号学

吸血鬼の記号学(3) フクロウ その1 オウイディウス『祭暦』第6巻 フクロウに喰われたプロカ

オウィディウス『祭暦』第6巻 Ovid, Fasti VI.(AD.06)131行〜168行 フレイザー英訳より重訳 ラテン語原文131行〜140行 フクロウは女神アテーナーのお供を務める智慧の神として知られ、ボードレールの詩「ふくろう(Les Hiboux)」も、そのイメージだと思う。…

吸血鬼の記号学(2) 木杭〜エミリー・ジェラルド『森の彼方の国』〜

森の彼方の国。The Land Beyond The Forest. 第25章 死と埋葬、吸血鬼と狼男。CHAPTER XXV. THE ROUMANIANS: DEATH AND BURIAL—VAMPIRES AND WERE-WOLVES. ルーマニア人の葬儀 ストリゴイ ノスフェラトゥ(吸血鬼) 狼男 prikolitsch(プリコリッチュ) ブラ…

吸血鬼の記号学(1)赤ワイン〜【R18】ゲーテ『コリントの花嫁』を例に〜

赤ワインとパンの意味 マタイによる福音書26章 ゲーテ『コリントの花嫁』Die Braut von Corinth. Romanze. 1798 Johann Wolfgang von Goethe 『コリントの花嫁』解題 吸血鬼の概念は、亡くなった人の復活を願い土葬するキリスト教徒の教義及び慣習に結びつい…