以下を書いて2日ほど経ってから、改めて You Tube を検索すると、前回には見つからなかった動画が出てきたので追加。今後とも見つかったら上げる。
ズート・シムズ Zoot Sims(1925 – 1985)が生きていたら百歳になる。亡くなってからは40年。まったく意識していなかったので、記事を見た時には驚いた。そうか、もう眠り姫も起きる程の昔になったのか……
ところが、ではズート・シムズのプレイスタイルはと聞かれると、まったく覚えていない自分に二度驚く。音は聞いていた筈なのに、レコード収集は偏ってたからな……何故かって?カネが無かったんだよ。興味深いもの何にでも手を出していたら、その度にカネが掛かるのは当たり前なんだが、金持ちな訳でもないし。
ともあれ動画を探すと、ライブ映像が幾つかあったので、見てみる。
ライブ動画
I'll Remember April
カンヌのパレ・デ・フェスティバルで、ズート・シムズ(ts)が「4月の思い出 I'll remember April」を演奏。伴奏は
- アート・テイラー(ds)
- ウォルター・デイヴィス(p)
- ダグ・ワトキンス(b)
Zoot's Theme
- Zoot Sims - tenor
- Roger Kellaway - piano
- Chuck Berghofer - bass
- Larry Bunker - drums
収録時期は不明。たぶん70年代。聞き覚えのない名が並ぶが、何れも素晴らしい。筆者は特に、ロジャー・ケラウェイのピアノが気に入った。
My Old Flame
たぶん同じ時の「我が懐かしの焰 My Old Flame」。スローナンバーも実に上手い。今のところ邦題は決まってないようで、これは筆者の案。
Cool of the Evening
Al Cohn & Zoot Sims in 1968 with
- Stan Tracey on piano
- Dave Green on bass
- Phil Seamen on drums
アル・コーンとは気が合ったのか、何度も共演している。
Oscar Peterson Trio & Zoot Sims
- Zoot Sims - Tenor Sax
- Oscar Peterson - Piano
- Ray Brown - Bass
- Bobby Durham - Drums
Recorded for TV early 80's
テレビ録画らしく、2人の思い出話などを挟む。
Live at Donte's
たぶん放送用の録音録画。客席も映しているが、レストランのお客は演奏に聴き入るでもなく……
Live
居間でのセッション。「ズート」が自分でつけた芸名とは知らなかったし、ベニー・グッドマンとの一幕も知らなかった。リンゴを譜面台に置いてたら、ボスのベニー・グッドマンに目をつけられ。「俺のリンゴだぞ🍎」と言い置いたものの、ズートがソロに行くとベニーが手を出し、シャクシャクやってる間ソロを続けさせ、終わりに Good と評価されたそうな。いや、どっちが?といっても、ズートの言っていることが本当かどうかも解らないが。
Jitterbug Waltz
- Bill McGuffie: piano
- Bucky Pizzarelli: guitar
- Al Gaynor: bass
- Mousie Alexander: drums
- Peter Appleyard: vibraphone
- Zoot Sims: sax
Live in Copenhagen 1972
Zoot Sims & Eddie Lockjaw Davis - Nice Jazz Festival, France 1975
- Eddie "Lockjaw" Davis: sax
- Zoot Sims: sax
- Joe Newman: trumpet
- Dorothy Donegan: piano
- Arvell Shaw: bass
- Panama Francis: drums
ニースのジャズ祭は、今でも開催されている。
以下録音のみ
動画なのに動かないシリーズ。レコードは全部そうなのだけど、ズートのアルバムを一々貼っていたら何百あるか解らないので、2, 3枚だけ。
Zoot's Theme
これはライブ録音盤で、曲は上に挙げた『ズートの主題』なのだけど、演奏は違う。同一人物なのに。
Softly As In A Morning Sunrise
- Zoot Sims, ss
- Hank Jones, p
- Milt Hinton, b
- Louis Bellson, ds
ソプラノサックスで『朝日のようにさわやかに Softly As In A Morning Sunrise』を演奏。テナーサックスを吹いた録音もあるのだが、妙にやかましい感じ。この方がこの曲には合っている。
Just Blues
ズート・シムズによる素晴らしい功績の一つが、ユタ・ヒップと共演したアルバムをブルーノートに遺したことである。ユタ・ヒップのピアノを庇うかのように前面に出てアドリブを繰り広げる闊達さが実に良い。その繊細なタッチを聞いていると、ユタ・ヒップの録音が数少ないのは残念ではあるが、貴重な機会を生かしてくれた事については、アルフレッド・ライオンに感謝の念しきり。
ズートの数ある録音については、既に語り尽くされている感があるから、これ以上、屋上屋を架す愚を晒す事もあるまい。ただ残念なのは映像記録が少ないことて、あれだけ長く演奏してきた人にしては数える程しかない、物足りないという他はない。白人としては珍しいジャズマンだったからか?「オッサン誰得」という意見もあるにしても、そこらのおっさんやじゃりタレの類よりは、ずっと見栄えがすると思うのだが。


