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【洋楽】ローラ・ステフェンソン:新アルバム『自然ごみ』ほか紹介

Laura Stephenson: Natural Trash

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Laura Stephenson 女史が、アルバム Natural Trash を発表した。曲目は

  1. The One Who Walked Away
  2. It Goes 
  3. Sinner
  4. Radio Silence 
  5. Arkansas 
  6. Time 
  7. Rules 
  8. Hero 
  9. Incomplete 
  10. Your Biggest Fan 

全10曲、自作自演。名前の読み方は、これで正しいのか判らない。「ローラ・ステファンソン」で引くと複数の女性歌手が出てくるのは、どれもこの音楽家のことではなさそうだ。「アルバム」といっても配信のみで、ディスク販売は見当たらない。ジャケット写真ならぬサムネイルは、お花畑のような落ち葉のような花吹雪の後のような、写真のような絵画のような図像で、バールのようなものではないこと以外、これも何なのかよく判らない。

表題 Natural Trash は「資源ゴミ」すなわち再利用可能な廃棄物に当たるが、直訳すれば「天然廃棄物」となるから、落ち葉のことだろうか。金木犀と銀木犀の花吹雪なら、とても香り高いことだろうが、その種類には見えない。アルバム情報を検索しても、歌手本人を調べようとしても、全く情報が出てこないのはいっそ清々しいまで。

収録曲の基本はギターかピアノの弾き語りスタイル、前世紀後半に「シンガーソングライター」と持て囃されたフォーク歌手を思わせる。そこに加工を乗せるので、ジャンルとしてはエレクトロアコースティックになるだろうか。声を張った歌唱ではなく、速弾きすることもなく、綺麗というよりあどけない声で語るように歌う。けれど、どうやら聞いた感じそのままではない。


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3. は「罪人」と歌っていてギョッとするものの、this sinner と歌うから自分のことらしい。「こんな罪人」とは、「我ト我ガ身ヲ罰スル」どこかのひねくれた詩人のようで。ゆがんだ……というより、フクロウが180度首を回すようにネジれた感じがちらほらと。

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歌詞が公開されていないので、明確ではないのが残念。

5. Arkansas はアメリカ合衆国アーカンソー州のことで、The Natural State とも呼ぶそうだから、アルバムのコンセプトとしては「自然」になるのだろうか。


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2. It Goes に聞くパリパリした音は、たぶんフラットマンドリン。朔太郎も愛用したマンドリンの音、それをギターの形状で出す、ギブソンの開発になる比較的新しい楽器。


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もっぱらブルーグラスで使われるが、ブルーグラス自体、耳にする機会は少ないかと。「ドーグ・グラス」「ドーグ・ジャズ」を提唱するデヴィッド・グリスマンを御存知だろうか?彼の楽器がフラット・マンドリンで、ジェリー・ガルシアやステファン・グラッペリと共演した映像がある。


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アーカンソーを歌い、こんなアメリカローカルな楽器を使っている辺り、このローラ・ステファンソン女史は、アメリカ人なのだろう。音楽にアメリカンな大雑把さは見られないのだが……

前作:Touchy Feelings 

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  1. One More Dream
  2. Something's Coming 
  3. The Place You Want To Be 
  4. December 
  5. Hold Your Tongue 
  6. Stubborn Eyes 
  7. Summer 
  8. So Long 
  9. A Little Smile From You 
  10. Through The Mountains 
  11. Playing Tennis 

全11曲。売る気あるのかと聞きたくなる前作。音はともかく、絵が酷い。おそらくAI生成になる絵で、掌に乗せたヒヨコが後光を発するのは、意味不明だけど悪くない。touchy-feely という言い方があって、「ベタベタひっつく愛情表現」「溺愛ぶり」といった意味合いだから、touchy feelings なる表題ともどもこの絵は「目に入れても痛くない」相手を表すものであろう。翻訳するなら『この子のためなら何事も』というところか。問題はそのヒヨコを乗せる人物像と背景で、黒メガネのチンピラが、たまたま拾ったヒヨコを自慢しているとしか見えない。こんなガサツなサムネイルからあんな繊細な歌に繋がるとは、なかなか想像できないのではないか。


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これなどギター少女の弾き語りそのもので、サムネイルからの予想を裏切ること甚だしい。逆方向に印象的かもしれないが……

Wayside Triumphs 

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  1. One Fell Swoop 
  2. It Goes 
  3. Rules 
  4. Arkansas 
  5. Blindfold 
  6. Ne Le Faits Pas
  7. What Brings Me  Down
  8. By Now 
  9. Your Biggest Fan 
  10. Slow Horse
  11. Dirty Old Cloud 

全11曲。時期的に、これがデビューアルバムだと思う。しかし実験的性格が強く、今回のアルバムと重複するナンバーも複数ある。


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というより何より、絵が怖い。何かの裸婦像を加工したか、AI生成したものと思われ、しかしそんなことがどうでもいいくらいには、見ただけて怖い裸婦像になってしまった。それ以外は申し分ないのに。やはり売る気がないのだろうか……


以上、この時代にさっぱり情報がない、たぶんアメリカ人な歌姫のご紹介。盛り上がりこそ無いものの、歌声は可愛らしく、意外に根性のある女性だと思う。小生を含め登録者20名、曲によっては再生回数1桁に留まるのは、そんなに世界は冷たいのかと嘆息。