まだ目薬塗り薬は手放せないけれど、花粉症からの炎症も漸く鎮まってきた。ゴシック・バラッド翻訳はウォルター・スコット卿『グレンフィンラス』をやっているところで、解説では a short narrative poem とあるのに 264行、3日かけても終わらない。今暫くお待ちください。
ブラームス:第3弦楽四重奏曲変ロ長調 作品67
そんな訳で、翻訳中に聴いている音楽の紹介。
ヴェーグ四重奏団の Box に、ブラームスの弦楽四重奏曲が入っている。ブラームス自体、そんなに好きでもなく、ヴァイオリン・ソナタに比べて「有ったっけ」程度の認識だったのが、この曲は中々明朗で良い。比べると、第1・第2の晦渋がどうにも。
ヴェーグ四重奏団
www.youtube.com 1st mouvement
www.youtube.com 2nd movement
www.youtube.com 3rd movement
www.youtube.com finale
スクリベンダム盤と音がやや違って聞こえるが、此方の方がクリアか。ヴェーグ四重奏団の録音は1番から3番まで揃っていて、ブラームスの弦楽四重奏曲は3曲きりだから、「全集」と銘打っても構わない気がする。が、何か事情でもあったのか、そうはなっていない。まあ、3曲きりなので仕方ない。
ブッシュ四重奏団
同じくらい歴史的存在である録音。とはいえ、演奏スタイルはそんなに古めかしいようには感じない。コロンビア録音なのでアメリカンに聞こえる?いやいや、そんな薄味でもない。
ブダペスト四重奏団
此方はもっと古く、時代的にSPレコードの針音が遠い雨のように入っているので、気にする人は気になるであろう。音色は懐古的ながら人肌に近く、ブラームスには合っている。32分35秒という短めの演奏時間で判ると思うが、かなり速め。ロックンロールのリズムが染み付いている人には、むしろ丁度いいかも。
アマデウス四重奏団
そう言えば居ましたね、そんな人。のレベルだが、嘗てはドイツ・グラモフォン代表みたいな扱いだったと思う。今聴いても巧者揃いで、欠点は見当たらない。ただ、記憶に遺る強い印象があるかというと、はて……
シューマン四重奏団
たぶん最新録音。この四重奏団の存在は知らなかった。作曲家の名を冠する…と思いきや、ヴァイオリン奏者の名であった。しかし、シューマン四重奏団がブラームスを演奏するというのは、中々業が深いというかなんというか…… 衣裳は独特の青い上着で、第1ヴァイオリンだけシャツ風に着ているのも面白い。
Castalian 四重奏団
たぶん「カスタリアン」と読むのだろう、カスタリア人?聞き覚えない。男女半々のカルテット。だからというわけでもあるまいが、バランスのとれたスタイルという感じ。誰が何をやっているか聞き取れる、というのもおかしな言い方ではあるけども。
ストラーダ四重奏団
- Strada Quartet :
- Pierre Fouchenneret, violin
- Sarah Nemtanu, violin
- Lise Berthaud, viola
- François Salque, cello
(c) Calle Carmen - La Belle Saison - Mezzo 2018
Realized by Guillaume L'Hôte & Marc Wieviorka
Produced by Florian Bonifay
あまり人気のない感じの視聴回数だが、もっと評価されていいと感じる。
アガーテ四重奏団
YCAT artists, Quatuor Agate (Adrien Jurkovic – Violin, Thomas Descamps – Violin, Raphaël Pagnon – Viola, Simon Iachemet – Cello) playing Brahms’ String Quartet in B flat Op. 67-
as part of the YCAT-Wigmore Lunchtime Series at Wigmore Hall on 1 November 2022.
全員ブラックスーツの若手男性、どのへんが「アガーテ」なのかは不明。黒服ながら若さゆえの闊達が、晦渋なブラームスにしては明朗な曲調に合っている。
Cristina & Patricia
- Desislava Vaskova, Violin
- Anna Siegreich, Violin
- Cristina Cordero, Viola
- Anastasia Averianova, Cello
26.05.2022
String Quartet class concert at the Escuela Superior de Música Reina Sofía (Madrid, Spain)
Cristina & Patricia は YouTube チャンネル名で、ここではビオラを弾いているのがクリスチナ嬢。マドリードにある音楽院の発表会らしく、ということは全員が女学生で臨時の編成、四重奏団の名はないようだ。卒業して解散するのだとしたら、それは残念。
名無しの楽団
- James Buswell, violin
- Amy Galluzzo, violin
- Tom Mayo, viola
- Carol Ou, cello
Music for Peace Concert
Saturday, Oct. 14, 2017 7:30pm
Harvard-Epworth United Methodist Church
Cambridge, MA
アマチュアの臨時編成のようだが、それにしては達者で、愛のある演奏。
BIERGARTEN 室内楽団
これもアマチュアの臨時編成のようだが、日本国内の楽団。BIERGARTEN って、「ビアガーデン」だよな?ドイツ語で。ビアガーデンに4月はまだ寒いぞ。
如何でしたか?この曲については、アマチュアが頑張っている印象。ヴェーグ四重奏団が良いのは当然として、他に選ぶとしたらブダペスト四重奏団と、クリスチナ嬢の四重奏団か。
前回取り上げたダネル四重奏団は、来日演奏の予定があるので、迷っている。福岡ではご夫婦の需要を当て込んだのか、ランチタイムの演奏なんだとか。そんなところに一人、白昼に出ていくのか……
