お題「この曲、心がささくれてる時に聴くと良いよ!」
どうしても自分の中にあるものしか語れないので、需要ないかもしれないが。
中島みゆき:杏村から
みゆきさんの詞は、詩ではないけれど、それ以上に唄なので。これは敵わない。説明もしたくない。サントリーBOSS のCMに流れた一曲は神のようになってたが、此方が小生の思い出に近いので。
Janis Joplin: Cry Baby
問題もあったが力があった頃のアメリカンな血も滾るパワーで寝た子も起こすジョニス・ジョプリンの子守唄、泣きたいなら泣いていいんだぜ。有難うございます。
Bud Powell: Cherokee
こんなに滑らかに弾けたら、鳴らされるピアノの方も気分が良くなったり。ささくれだった気持ちにカンナをかけ表面だけでも力づくで滑らかにしてしまうようなレベルの、バド・パウエルのピアノ、マックス・ローチのドラム。
ベートーヴェン:第九交響曲スケルツォ
畜生、何でだ。どうしてこうなった。憤懣遣る方無い煮え滾るものを抱えた魂の叫びのような音楽。と言って良いのかどうか、だいたいシンフォニーというのは緩徐楽章として第2楽章を置くというのにドドンガドンドン、スケルツォというが、もうほとんどロックンロールだろうこれは。地獄の底から雲一つない青空を仰ぐような深さがあるフルトヴェングラーさんの数ある録音の中でも、御大自ら最新型の自動車でベルリン街道を突進する(この人は本物のスピード狂だった)疾走感は、後年のものより勢いよく聞こえる。
Led Zeppelin: Stairway to Heaven
じゃあロックンロールの方ではどうなんだ。となったら『天国への階段』これしかないでしょう。グレゴリアン・チャントや中世風のアレンジも良いぞ。
Otis Redding:(Sittin’ on) the Dock of the Bay
最後は明るい曲で〆よう。オーティス・レディングのソウルフルな声、サンフランシスコ湾の波止場に日がな座り込み。来ては出て行く船がどんぶらこ、自分もジョージアの家を出てどんぶらこ、フリスコに流れ着いてどんぶらこ、いや何も変わりやしねえよどんぶらこ、どんぶらこ…