- 蓮の花

蓮の花
掲げた絵は Color Planet 塗り絵から。凛太郎氏の「ことばを旅する」ブログで季節柄、蓮の花が取り上げられた。
本邦にては「お盆の花」のような扱いを受けている蓮の花だが、もちろん西洋にも存在し、「泥中から伸び上がり、花を咲かせる」点ではボードレール『悪の華』にも通じるものがある。実際、『悪の華』エピローグ(未発表)に於て、詩人はパリに対し
おまえは私に泥をくれた、私はそれを黄金に変えた
Tu m’as donné ta boue et j’en ai fait de l’or
と歌っている。とはいえ、冠婚葬祭を仏教でやる日本と、キリスト教の欧米では視線の温度が違うので、たぶん蓮の花を見る感慨も違うのだろう。蓮の地下茎は蓮根として食用に供され、葉も花も食えるそうだが、そういう目で見てしまうのも日本人ゆえだろうか。
cutting-edge-research.toyaku.ac.jp
ともあれ、「蓮の花」を聴いてみよう。というか、自分がケニー・ドーハムの Lotus Blossom を聴きたくなったので、この一曲から始める。
Kenny Dorhum: Lotus Blossom
しょぼくれたジャケットの顔はさておき、いつ聴いてもかっこいいトランペットだ。同じ「蓮の花」でありながら、お盆の雰囲気は微塵もなく、前へ前へと駆り立てる騎士が跨る駿馬のような「蓮の花」だが、蓮の花にも香りがあるそうだから、その香りが風に乗って威勢よくかっ飛んでいくといったところか。実際はすぐ近くまで寄らないと解らないらしいが。
Chick Corea Trio
蓮台ならぬ鍵盤上のコマネズミよろしく走り回るチック・コリアに、何処かのトムさんのようなベースとドラムがついていく忙しそうな演奏。主題は 1:20 辺りまで出てこない。
Freddie Hubbard/Woody Shaw Double Take
フレディ・ハバードとウディ・ショウの双頭セッション。ブルーノート録音なのにECMみたいな、クリアだが冷めた感じの音は残念
Bobby Shew Quintet
主題はケニー・ドーハムのそれに忠実。チェット・ベイカーのフリューゲルホルンをトランペットと見間違えた一件から、なるべく確かめるようになったが、これはトランペットだ。
Michael Franks: Lotus Blossom
これはマイケル・フランクス独自の曲。むさ苦しくヒゲを伸ばしたこのおっさんが、繊細可憐な「蓮の花」を歌ってみせるのだから、人生って難しい。ラジオでこの歌声に惹かれて探してみたら、このおっさん顔というのはキツいものがあり、「男性差別は止めろ」と非難されれば(ヒゲは毎朝剃っているにしろ)同じおっさんとして笑うしかないけれど、できれば顔を隠したジャケットにして欲しかった。などと思わず書いてしまうほどには繊細可憐な「蓮の花」である。
Billy Strayhorn: Lotus Blossom
Duke Ellington
此方はデューク・エリントンの片腕ビリー・ストレイホーンの作曲になる「蓮の花」。デューク自ら「愛好曲」と語るこの映像も素敵だが、それなら歌を聴いてみたいとも思ってしまった。
Carol Sudhaltar
それで探した結果がこれで、なかなか良いと思うのだが。視聴回数1桁、いいね無しの寒い現状に一石を投じてきた。
Chris Potter
概要欄に示された奏者がどの楽器か解らないのは如何なものかと……
Underground Quartet:
- Musician: Chris Potter
- Musician: Craig Taborn
- Musician: Wayne Krantz
- Musician: Nate Smith
Composer Lyricist: Billy Strayhorn
Fred Hersch
デュークの向こうを張ってか、訥々と語るピアノ・ソロ。「歌う」より「語る」この感じがいい。
シューマン『蓮の花』
エリー・アメリンク(s)
クラシックにもあるのを見落としていた「蓮の花」。映像で遺っているとは思わなかった。結果的に、蓮の花のイメージに一番近いような。
Andrew Goodwin (t)
Lynette Alcántara
Pops Mohamed: Lotus Blossom
- Elevator Music
- Deluxe Clock
- Healing Broadway
- Free Lunch
- Sekunjalo
- Chilli Scan
- No More Gurus
Lotus Blossom という曲ではなくアルバム。とっくに廃盤になってしまったけれど、埋もれさせるには惜しく、再現を試みる。
Elevator Music
Deluxe Clock
Healing Broadway
Free Lunch
Sekunjalo
Chilli Scan
No More Gurus
他にも多くの演奏があるけれど、映像になっているものが思ったより少ないのは残念。
Pops Mohamed の存在は知らなかったから、これはよい機会だった。